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アメリカ流叱り方

2017.05.30

英検関連のサイトを見ていて、たまたま目に止まった『アメリカのしつけ法「パブリックシェーミング」とは?』という記事を読んで、「アメリカ人の自己肯定感、恥、人に辱められることへの嫌悪」とアメリカでのしつけ方法について考えさせられました。

 

私が小学生だった頃、授業中にいたずらをした生徒が、廊下に立たされることはありました。しかし、私はアメリカでこの光景は実際に、また映画やドラマでも見たことがありません。アメリカで、学校で悪いことをしたら、『校長室送り』が最もよく出てくる罰だと思います。

 

この記事にある「私は〜をしました」というプラカードを持って通りに立たされるパブリック・シェイミングは子どもに限らず、大人への罰としても映画やドラマ、ニュースなどで見たことはありますが、Online Shamingとも呼ばれるSNSなどでのshamingがあるというのをこの記事で知り、ネットがそのようなことにも利用されていることに驚きました。

 

この記事のライターは、「自己肯定感の高いアメリカ人は、人に辱められることを非常に嫌うので、public shamingは罰として効果がある」と書いておられますが、私はこのやり方というのは、「当事者に恥をかかせて反省させる」というよりも、見せしめとして、同じような悪事を他の人がしないようにするための抑止力としての色が濃いような気がします。

 

アメリカの家庭や学校で悪いことをした子どもに反省をさせるために、椅子に座らせて数分間黙らせておく『タイムアウト』叱り方もあります。

 

アメリカでホームステイをしていた時、小学生以下の子どもが ”Go to your room!”と親に叱られたのを何度か目にしたことがありますが、年齢が高くなると、椅子や部屋の片隅から、自分の部屋へ反省場所が変わってきます。そして、ティーネージャーになると、”You are grounded!”と自宅謹慎、外出禁止を親から言い渡されます。

 

私は幼稚園に入園した直後、幼稚園に行くのが嫌で泣きわめき、親に押入れに入れられたことを今でも覚えています。

 

個人の権利と自由を尊重する個人主義が重視される国・文化では、このタイムアウトや外出禁止というのは、重要な自由を奪われるということで罰として効果があると考えられているそうです。

 

よくよく考えてみると洋の東西を問わず、タイムアウトや外出禁止、さらに島流し(流刑)や独房など、年齢も関係なく人間というのは、他人との繋がりを切られ、コミュニケーションをとれない状態というのは耐え難いもので、罰として効果的なものであるということを認識させられました。

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