NANNO & COMPANY のコンセプト

2004年3月に、ご自宅に講師を派遣する英語・英会話レッスンの『House Call System』をスタートして以来、3歳のお子様からシニアに至るまで、ご自宅というアットホームな環境の中で、それぞれの生徒の目標やニーズに合ったカリキュラムで幅広い受講生にレッスンを提供してまいりました。

HCSを始めてからの過去10年間、公立小学校での総合学習の時間から英語の必修化など英語学習の低年齢化、中学・高校での英語授業を英語で実施する方針や、ユニクロや楽天など社内公用語を英語にする企業など、日本で英語の扱いが変化を遂げてきています。

そして世の中の変化と言えば、テクノロジーの進化による私たちの生活の変化も顕著です。PC (パーソナルコンピューター)主導から、iPadなどのタブレット、そしてもっと身近な携帯電話もガラケーからiPhoneなどのスマホへと主流が変わり、テクノロジーが日常生活にどんどん浸透してきています。

当社のHCSでも、設立当初からMacを使って、アメリカの祝祭日の画像を見せたり、英語のお絵描きソフトなどをレッスンでも使い始め、iPadやiPhoneが登場してからは、絵本の読み聞かせやフラッシュカードなどを活用するようになりました。

その中で気づいたのは、私が説明しなくても、クリックしたり、スワイプして、難なくデバイスを取り扱い、双方向に反応しながら、活用できる、まさに『デジタル・ネイティブ』の子どもたちの姿でした。
それが、長時間の使用や片時もスマホ/携帯を離さないとか、ネットの危険性など負の面も確かにありますが、これだけ発達したテクノロジーの恩恵を十分に受けながら、英語学習の中でも有効活用していこうと意思を固めた背景です。

英語学習に使うことのできるアプリを研究し始めると、作りもしっかりしていて、子どもにもわかりやすい明瞭な英語を学ぶことのできるものが多く存在することを発見しました。HCSではネイティブ講師や私が行っていた英語のインプットにとって代わることができるほどの量と質の英語をアプリから得ることができると思います。そして、タブレットやスマホといったデバイスを使えば、手軽に毎日短時間でも、英語を聴き、アウトプットすることも可能です。

文科省が、学校で2020年までにデジタル機器を1人1台持たせるという方針を打ち出している中、昨年(2014年)頃から塾や通信教育講座では一足先にタブレットの導入が盛んになってきています。
私立の小学校でも、ICTを駆使し、反転授業やアクティブラーニングなどの新たな授業スタイルが導入され始めています。

株式会社角川アスキー総合研究所らが実施した『子どもライフスタイル調査2014秋』によると、女子小4~6年生の23%がすでにタブレットで勉強しており、女子小学生の11%が「スマートフォン」17%が「タブレット」を使用しているとの調査結果が出ています。
小学生の保護者に対して子どもにタブレットで勉強(知育)させたいか尋ねたところ、タブレットでの学習に関しては、女子小学生の保護者の17%が「すでに勉強させている」と回答、特に女子小4~6年生では特に高く23%に及んでいたそうです。

この調査からも垣間見れるように、時代は明らかにICT機器を活用した学習、教育に舵を切っています。それを受けて、当社では従来の講師派遣型で、紙ベースの教材を使った英語・英会話学習から、ICT機器を使って主にアプリで英語を学習するのを、日本人家庭教師がサポートするというスタイルに移行することを決めました。
(HCSの既存の生徒さんのレッスンは、今後も引き続き継続させていただきます。)

ベネッセ教育総合研究所が2014年3月に中学生と高校生6000人余りに実施したアンケート調査では、9 割前後が「英語が話せたらかっこいい」と思っているものの、「将来自分が英語を使うことはほとんどない」と考えている中学生が44.2%、高校生は46.4%を占めていました。

実際に英語を使うチャンスがあって、相手が言ってることを理解し、自分の言いたいことが相手に伝わるという体験をすれば、モティベーションが上がり、英語学習の継続や更に掘り下げた勉強につながっていきます。これだけグローバル化が叫ばれている社会の中で、自分には英語なんて関係ないとは考えずに、英語を学ぶことによって、視野が広がり、外国の人たちとのつながりができるということを実感してほしいと強く願います。

今後は、日常的かつ手軽な英語学習をサポートしつつ、学習成果を発揮・実感できるような機会を提供していく予定です。ご期待ください。

2015年3月 NANNO & COMPANY 南野佳美